清清しい朝、改め、昼。

この閑静な住宅街に佇む広大な屋敷の一室で、

りんは目を覚ました。



























A thousand smiles 3























りんは目を覚まして、どうしたものかと、周りを見回した。
昨日の夜というか、今日の早朝にあったことは覚えている。
自分は殺生丸の屋敷に泊まったのだ。
しかし、起きたものの、りんはどうすれば良いか分からなかった。


「勝手に歩き回るのも失礼だし、かと言って、ずっとここにいるのも迷惑だろうし・・・・どうしよう・・・・。」


そうして何気なく窓の外を見ると、広大な庭が広がっていて、りんは窓に近づいた。


「うわぁ〜」


嬉しそうに声を挙げ、窓を開ける。

春と夏の境目の季節。
その風は肌に心地よい。


肺を外の空気でいっぱいにして、吐き出すと、何だかすっきりした心地がする。


すると、ドアがノックされた。


コンコン




「起きてるか?」


その低い声が何だか嬉しくてりんは扉を開けた。


「朝飯が出来るまで時間がある。シャワーでも浴びてくるか?」


「えっ・・・いいんですか?」


そうさせて貰えば嬉しいには違いないが、どうも初対面の人に泊めてもらって更にシャワーまで借りるというのには抵抗がある。


「遠慮など要らぬ。」


そう言うと、殺生丸はりんを浴室まで案内して、自分は邪見のところに行った。


「30分後に食事を用意しろ。」


「はぁ・・・。」


邪見は悶々としていた。
何せ、主が客人らしい客人を招いたのは初めてであったし、客室を使用したのも、殺生丸が主になってからは初めてのことだった。
しかも中学生や高校生を主が・・・などと考えると気が気でない。


「あの〜殺生丸様、あの方はどなたで・・・」


「軍病院の看護士だ。」


それを聞いて邪見は安堵した。
主がロリ●ンだとしたら自分は立ち直れないと思っていたからだ。


「・・・・下らぬことは考えるな」


見透かされていたのか、邪見は「もっ申し訳御座いません〜!!」とひれ伏すと、朝食兼昼食の準備にかかった。



そうして、りんがシャワーから出てきた頃には立派な昼食が用意されているのであった。















































ハイ、殺生丸様ロリコン疑惑です。
本編では明らかにロリコンですが(すみません、こんなこと言ってすみません!)
でもそんな兄上が良いんだと思います(笑)