はぽつりぽつりと話し始めた。


自分のことを。







































Speed of sound #3






























家。

代々、巷で言う完全な「魔女」を100年に一度排出する家系。



「ああ・・・・何で・・・・」



両親は私の瞳が黒から蒼に変わるのを目にして泣き伏したと言う。
瞳の色の変化はそれが魔女であることを示す。
その色は生得的能力を示し、主に赤は炎、青は水、緑は風、茶は土という。



「神よ、私たちが何をしたというのでしょう・・・。この子に何故過酷な運命を・・・」

「レーン、大丈夫だ。運命は変えられる。大丈夫だ・・・。」



を早く何処かへ・・・」

「ああ、皆で日本へ行こう。」



レーンは「ええ。」と囁きながら腕の中のを抱きしめた。



は御父様に渡す訳にはいかないわ・・・・」




そうして3人は日本へ渡った。
ひっそりと、ひっそりと田舎で隠れるように過ごしていた。
















、静かに目を閉じて、水の音を聞くのよ」



この地へ逃げてきて、よく、レーンとは近くの小川に行った。
レーンの言うとおり、静かに水の音に耳を傾けると、微かに歌が聞こえてきた。



「歌が、聞こえる・・・?」



が呟くとレーンは嬉しそうに微笑んだ。



「そう、私達は水とお友達になれるの。」



レーンは小川に手をつけた。



「水は時に人間に害をもたらすけど、私達には声が聞こえる。ちゃんと、何かが起こる時には教えてくれるの。」



はレーンを見上げた。



「水は裏切らない。水と仲良くなりなさい?」







暫くして聞こえてきた母の歌は、水の歌う声と重なってとても美しかった。








ささやかな生活でも、楽しかった。

何人か親しい友達も出来て、母と川に行って水と母とで、皆で合唱して、そうして時には父・ジョージに武術を教えてもらって。


厳しい、厳しい父の稽古は大変だったけれど、父が自分の為に稽古をつけてくれているのは痛いほど分かっていた。














「うう・・・・何で傷治しちゃだめなの・・?」



は先程のジョージとの稽古でついた傷をレーンに手当して貰いながら言った。



「大きい傷は治してあげたでしょ?」

「そうだけど・・・」



くすり、とレーンは笑って最後の傷に消毒液をつけた。



「私とみたいに、魔女の血を濃く受け継ぐものは、自然と同化して、傷の治癒を早めることが出来るわ。」



分かってる、とは頷いた。



「でもね、傷が出来たからすぐに力に頼って治してちゃ、他の人の痛みが分からないでしょう?」

「痛みも受け入れなさい。そして、治癒能力は完璧じゃないことを憶えておきなさい。」



はじいっと自分の腕の裂傷を見つめた。 消毒液がしみて少し痛い。
これくらいなら数秒、自然の力を借りれば治るだろう。
けれど・・・・・



「分かった。」



はレーンの瞳を見て頷いた。





「お父さんにも其の内勝つから!」

「はは、怖いな〜」

、頑張って!」




どんな時でも笑いは絶えなかった。























しかしそれもの7歳の誕生日のときに崩れる。




数名の男たちが押し入り、を連れ去ってしまったのだ。





















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まだ回想編。
次も回想編で、次で終わります。
大体のヒロインの経緯が掴めれば良いんですが。
ヒロインについての紹介文みたいなのでも作りますかね。。。