は一人で部屋に居た。


両親と引き離されて1年。


「レーンとジョージは死んだ。」



両親の死を祖父から伝えられたのも1年前。



ふう、とは窓の外を見て、昨日のパーティのことを思い出した。











『この子が100年に一度生まれるという魔女?』

『20になって、覚醒するのが楽しみですな』

『瞳の色は何色なのかしら』

『蒼らしい。』

『ということは属性は水なのね。素晴らしいわ!』

『まぁ、覚醒するまではその色は拝めないと思うけれどね』








嬉しそうに話す人たち。
昨日のパーティーはどうやら自分の御披露目だったらしく、色んな人がの周りに集まって優雅に微笑んだ。
どうも、自分が20歳になって力に目覚めるのを心待ちにしているらしい。


この家に代々伝わる力というのは、先天的なもので、努力でどうにかなるものではないらしい。
そして、20になって覚醒するまでは余り能力は使えず、今の のように水の声が聞こえたりするくらいで、どうやら20になると、ちゃんと水を操れるようになるということらしい。

しかし、そんなことは にとってどうでもよかったし、むしろ疎ましかった。
両親と引き離され、尚且つ殺されてしまったのはこの忌々しい力の所為なのだから。








はパーティの間、始終ぼおっとしてて、ただ祖父の後ろに隠れていた。
奇異の目を避けたかった。






昨日のパーティーが効いたのか、はずっと部屋に閉じこもっていた。







「もーやだ!」



乱暴にベッドに飛び込んできつく目をつむった。
日々行われる訓練も、周りの嬉しそうに、又は恐ろしそうに自分を見る目も、全てが苦痛。
元の、父と母との3人の生活に戻りたい。

静かに涙を流した。







そして、次目を開くとそこは今までいた部屋ではなかった。












Speed Of Sound #1













ぐるぐるぐる

鮮やかな色が入り混じってマーブル色を描く中に居た。

視覚だけでなく、聴覚もおかしい。

音が入り乱れ、クラシック、話し声、叫び声、が入り混じって聞こえてくる。






しかし、それも数十秒のことで、ぽん、と投げ出されたように、音も無い、色も無い、暗闇へと放り投げ出された







いつの間にか自分はわけの分からない場所に、いた。



真っ暗で、真っ黒で。



しかし、包み込むような光がに降りてきて、見上げると死んだと聞かされていた母・レーンが立っていた。



「お母さんっ!!」



はレーンに抱きついた。




レーンはを優しく撫でて抱きしめた。








、ごめんなさいね・・・護ってあげられなくて」



死んだと聞かされていた母が何故か目の前に居る。

でもそんなことはどうでも良かった。



「お母さん・・・?」


「あなたは待ち望まれた子。でも、その運命は哀しすぎる・・・・」



母はをきつく抱きしめた。



「いってらっしゃい。」



そうして背中を押されて、振り返ったら母はもう居なかった。






真っ暗。


は辺りを見回した。



「どこ・・・?」



辺りは真っ暗。



「・・・・っは・・・・」



息が上手くできなかった。



「なんで・・・?」


「お母さん・・?」




今まで居た母は幻だったのだろうか




「私が『魔女』だから・・・?」


ぽつりと呟いた言葉は闇に消えた。
無音が耳に痛くて耳を押さえる。



「・・・・・っ!誰か!誰か、助けて!!」



その場にしゃがみ込んで思い切り叫んだ。















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