ロンと一緒にハーマイオニーを助けに行ったんだけど、結局ハーマイオニーは腕に怪我をしちゃって、僕らも擦り傷があったから、マダムポンフリーのところへ行ったんだ。
そしたら、マルフォイ(ドラコ)が駆け込んでくるだろ?
あいつ、凄いシスコンでびっくりしたよ。
You make crazy #6
「まあぁ!3人とも、特にハーマイオニー・マルフォイ!!なんということでしょう!!!」
マダムポンフリーは3人を椅子に座らせると薬品を取り出して裂傷に塗り始めた。
ハリーとロンは傷薬だけですんだものの、ハーマイオニーの腕にささった木片は結構深く刺さっていたようで、腕にぐるぐると包帯を巻かれてしまった。
こんなに大げさにしなくて良いのに・・・
と思うものの、口にはしない。否、出来ない。
「さて、暫くは腕を激しく動かさないように!まったく、女の子が傷なんて作って・・・・顔じゃなかったから良かったものの・・・」
ぶつぶつとマダムポンフリーは言いながら薬品を片付けていた。
その時、激しい音をたててドアが開いた。
「ハーマイオニー!!!!」
息を切らしながらドラコが飛び込んできた。
「あら、ドラコ」
「げっマルフォイ・・・」
ぼそりとロンが呟くものの、そんな言葉は今のドラコには入ってこない。
「何処に行ってたんだ!!!しかもそんな傷まで作って!!!」
「あのねぇ、何処に行こうと私の勝手でしょう?まぁ、傷作っちゃったのは悪かったけど」
「とにかく寮に戻るぞ!1日は大人しくしてるんだ。いいか?ああ、あと重いものを持つときはちゃんと僕に言って、無理はするな。」
物凄い剣幕で言うドラコにその場はしん・・となった。
「・・・・分かったわ。でも寮には後でハリーとロンと帰るわ。」
それにドラコは不服そうにじろりと2人を見た。
「ふん、まぁいいだろう。おい、傷物に貧乏人、ちゃんとハーマイオニーを送り届けろよ」
「ドラコ!」
ハーマイオニーはその傲慢な言い方に怒ってドラコを部屋から突き飛ばして締め出した。
ぷりぷり怒っているハーマイオニーに2人は苦笑して、ハーマイオニーの手を取った。
「??」
「ちゃぁんと御姫様を送り届けないとね。」
「怖いお兄ちゃんに怒られちゃうもんね。」
ふざけて言う2人にハーマイオニーは
「もう」
と口を尖らせた。
続く
はい、心配性なお兄ちゃんでした。
というか、久々の更新ですね。
何か、ドラハーのようなハリハーと見せかけてドラハーにしようかな(笑)
2006.5.28